2017-12-07

Moulton Earl Grey

ブルックスとのコラボレートモデル 150台限定 EARL GREY 1866。
新車から少しカスタマイズしました。


左)ハンドルステムはモールトン純正オプションのウィッシュボーンステム
  スレッド仕様を取付け。
右)ハンドルステムをカスタマイズする流れで、ヘッドセットも交換。

Moku2+4オリジナルの17インチアルミマットガード。

サドルとグリップはBROOKS 限定仕様。

ーーーー組み立て編ーーーー

イギリスより届いた完成車を、一旦バラバラに分解して組み立て直します。

フロントフォークをアヘッド仕様からスレッド仕様にカスタマイズするため、
ヘッドパーツを取り外していきます。
ヘッドパーツを取り外したら、ヘッドチューブ長を計測。
ヘッドチューブの計測値を元に、フォークコラムを短く切断。

フォークコラム先端のネジ切り加工出来上がり。
思いのほか、このネジ切り加工が結構手間がかかります。

リアフォークの動きを点検。
左)フォークピボットスピンドルを旋盤で加工。
右)リアフォークピボットの調整は、スピンドルを削る場合やシムを使う方法もあり、
  時と場合によって使い分ける方のがベストだと思います。

ラバーコーンの取付け穴のネジ山が硬かったのでタッピング。
フレームをアライメント定盤にセット。

リアエンド幅とリアエンド位置を点検。

左右のリアエンド位置が少しズレていたので削ります。
削った後は少しガタガタになるので、研磨して滑らかにします。

次はフォークアライメント点検。

フロントフォークのエンド位置も点検すると、少しズレています。

またまた、削って修正します。
モールトンで削っている写真をよく載せますが、

そもそもモールトン以外の小径車やロードバイクの完成車で、
エンド位置がピッタリ合っている事は殆どないかもしれませんね。
サスペンションの動きを良くするために、サスペンションピストンを少し加工。
サスペンション ハイトアジャスターのネジ山が硬かったので、タッピングで修正。
全てを分解していかないと、こういう細かいところが気付きません。

最後に分割部のキングピン脱落ストッパーボルトの加工をします。
イギリスより届いた状態はイモネジを使っていますが、このイモネジが厄介です。
詳しくはこちらの組み立て編に載せています>>>

旋盤で市販のボルトを加工していきます。
左)加工前のボルト、右)加工後のボルト

左)製作したボルト、右)純正のボルト(イモネジ)

こんな感じで完成。
そろそろ本国も気付いてくれると手間が大変助かるんですけどね。